1. 貨物軽自動車運送事業にも「安全管理者」が義務化される背景
これまで安全管理者の設置義務は、一般貨物自動車運送事業(トラック事業)にのみ適用されていました。
しかし、近年の軽貨物業界の拡大と、事故件数の増加を受け、2024年4月からは軽貨物運送事業者にも安全管理者の選任が義務付けられます。
特に、個人事業主が多い軽貨物業界では、安全管理の意識が事業者ごとに大きく異なり、業界全体の安全体制の底上げが求められています。
2. 安全管理者の役割とは?
◇ 安全管理者に求められる業務
安全管理者の主な役割は、事業用軽貨物車両の安全運行を確保するための管理・指導です。具体的には以下のような業務が想定されています。
- ドライバーへの安全教育・指導
- 運行前点検や日常点検の確認
- 事故発生時の対応・再発防止策の立案
- 過労運転や無理な運行スケジュールのチェック
- ドライバーの健康管理(体調チェックやアルコールチェック)
👉元請けや荷主への安全体制報告も必要になる可能性があります。
3. 誰が「安全管理者」になれるのか?
安全管理者は、一定の要件を満たした人物が選任される必要があります。
具体的には以下の条件が想定されています。(正式基準は国交省ガイドラインに準拠)
✅ 運送業に関する知識・経験がある
✅ ドライバーへの指導・教育ができる
✅ 安全管理に関する講習を修了している(新設講習の受講が必須になる可能性あり)
👉事業主自身が「安全管理者」になることも可能ですが、他に事業規模に応じた選任義務が発生する可能性があります。
また、業務委託ドライバーが多数所属する事業者では、専任の安全管理者を置く必要が出てくるかもしれません。
4. 安全管理者義務化に向けた事業者の準備ポイント
✅ 今の安全管理体制を見直す
→ 日常点検やアルコールチェックの実施状況は適切か
✅ 安全管理者候補の選定
→ 事業規模に応じて誰を選任するかを検討
✅ 安全教育や健康管理の仕組み作り
→ 荷主や元請けと連携した教育・健康管理体制の構築
✅ 講習や研修情報をチェック
→ 国交省や自治体で実施される講習の受講スケジュールを確認
5. まとめ
2024年4月からの「安全管理者」の義務化は、軽貨物運送事業者にとって非常に大きなターニングポイントです。
これまで比較的自由に運営できていた軽貨物業界ですが、安全対策を強化し、「プロドライバー」としての意識と体制を整えることが求められます。
安全管理者の役割を正しく理解し、事業の信頼向上と事故防止に繋げるためにも、今からしっかり準備していきましょう。
今後の最新情報もチェック!
国土交通省や業界団体からの最新情報は随時チェックし、必要な手続きを忘れずに対応しましょう。

